陰部のお悩み

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 包茎(小児・成人)

 

 包茎とは

 
陰茎の亀頭が包皮に覆われ、露出不可能な状態を意味します。包皮の先端が狭いため、勃起時にも亀頭を出せないものを「真性包茎」、包皮をめくれば亀頭が出るものを「仮性包茎」と呼びます。一般的に包茎という場合は、真性包茎を指します。
 

 小児の包茎

 
生まれてから2歳くらいまでの男児も、ほとんどが真性包茎です。その後、5歳くらいまでには、手指で包皮をめくると亀頭露出が可能となります。従って、この年齢までは、原則として治療の必要はありません。ただし、排尿が困難であるケース、繰り返し感染を引き起こす場合などは、手術も検討します。
小学生になった段階でも約30%は真性包茎だと言われています。その後、徐々に減少していくのですが、生殖器が急激に成長する思春期でも包皮がむけないケースも見られます。
 

 包茎による症状

 

  • 包皮や陰茎が全体的に赤くなる、腫れがある(亀頭包皮炎)
  • おしっこのときに痛みがある
  • 包皮を引っ張って無理に亀頭を出そうとすると、亀頭が腫れてしまう
  • おしっこをすると、包皮におしっこが溜まって膨らむ
  • おしっこが細くしか出ない  など

 

 小児包茎の治療

 
小児期の包茎の場合、一般的には治療を要しないケースが多いですが、症状によっては治療を行います。具体的には、両親またはお子様本人に指で包皮をめくってもらい、包皮の狭い部分にステロイド軟膏などを塗布します。この療法がうまくいかない場合、亀頭包皮炎が頻発する、排尿障害が改善しないなどのときは手術も検討します。
 

 成人の包茎

 
成人期になっても、真性包茎の方は数パーセントほどいらっしゃいます。また、仮性包茎の方は相当数にのぼっていると言われています。通常は治療の必要がないケースが大半ですが、亀頭包皮炎が繰り返されるときは、治療が進められます。小児のようなステロイド軟膏での治療は十分に効果がない場合が多く、亀頭の辺りの包皮を環状に切除する手術を行います。 

 亀頭包皮炎

 
亀頭と包皮の間の皮膚に炎症が起こる疾患です。亀頭に痛みがある、何かピリピリした刺激を感じる、亀頭や包皮が赤く腫れあがってきた。このような症状が見られた場合、亀頭包皮炎が疑われます。
 
陰茎を清潔にしておかないと、包皮などに付着した雑菌や真菌などが増殖しやすくなります。亀頭が包皮に覆われている方は、亀頭と包皮の間に垢が溜まりやすく、そこに細菌が繁殖しやすいのです。おむつをしている幼少期から学童期のお子様がいらっしゃる場合は、ご家族の方が注意するようにしてください。
 
亀頭や包皮に炎症が見られたときは、医療機関でその原因を調べます。感染性のものと、非感染性のものがありますので、どの両方を見据えて皮膚を診察し、治療を行います。
 
治療にあたっては、まず包皮をむいて膿を出し、患部を消毒します。その上で抗菌薬の軟膏や内服薬での治療が必要となります。炎症が治まった後も包茎が持続する場合は、包茎手術によって再発を防ぐこともあります。

 尖圭コンジローマ

 

 尖圭コンジローマとは

 
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症する性感染症です。HPVには80以上の種類がありますが、尖圭コンジローマの原因となるのは主にHPV6型と11型です。どちらも発がん性が低いと言われています。
 
性器やその周辺に淡紅色または褐色調の疣贅(いぼ)が多発し、ときにはカリフラワーのような形状になります。痛みは殆どなく、自覚症状は痒みや軽い異物感を感じる程度ですが、中には疼痛が生じるケースもあります。
 
主な感染ルートは、性行為です。おおむね2週間~3か月ほどの潜伏期間を経て発病し、陰部にいぼができてきます。陰茎や亀頭、環状溝、包皮、陰嚢、肛門、大陰唇、小陰唇、膣前提、膣内、会陰部などにカリフラワー状の腫瘍が見られた場合は、泌尿器科を受診するようにしてください。
 
尖圭コンジローマは、病変部のいぼが独特な形をしているため、ほとんどの場合、視診だけで判断がつきます。一般的には表皮や粘膜上皮の感染にとどまり、体内組織に移行することがないため、血液検査などは行いません。ただし、ケースによっては生検して組織診断を行うこともあります。
 

 尖圭コンジローマの治療

 
現在の時点では、すべての尖圭コンジローマを確実に治癒できる治療法はありません。そのため、いくつかの方法でいぼを除去します。まず検討されるのは、液体窒素を含ませた綿棒をいぼに押し当てて壊死させる「凍結療法」、電気メスなどでいぼを切除する「電気焼灼法」、患部に外用薬を塗布する方法などです。
 
なお、上記の方法により、治療の時点で観察できるすべての腫瘍を除去したとしても、既に他の部位に感染していることがあります。3か月以内の再発率は約25%と高めなので、治療後も定期的に医療機関を受診していく必要があります。

 陰茎がん

 
陰茎に発生するまれながんであり、日本での発症率は人口10万人あたり1人未満にとどまっています。ただし、場所が場所であり、痛みがなかなか見られないため、かなり進行してから医療機関を受診するケースもあります。陰茎などの異変を医師等に見せることに抵抗を感じておられる方も少なくないようですが、下記のような異変を感じた方は、お早めに医療機関を受診してください。
 
主な症状ですが、初期の段階では亀頭や包皮部分が赤くなり、小さなしこりが出現します。大半が痛みを伴いません。進行するとしこりが大きくなり、時に出血したり、崩れて剥がれたりします。海綿体や尿道にも浸潤し、排尿が困難になることもあります。鼠径部のリンパ節にまで転移すると、その部位が硬くなり、痛みが発生することもあります。
 
治療にあたっては、主に手術療法を行います。陰茎部分切除術や陰茎全摘除術を選択することも多くあります。転移巣がある場合は化学療法や放射線療法を併用します。

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